篠井の地名の由来は、この地から大変良質の水が湧き出ていたことから起こったとも
伝えられているが、篠井の地名やそれにまつわって語り継がれているものを紹介します。
「篠井村郷土誌」では、「・・・・・本村の東南当たりに金鉱山の跡に篠井と称する池ありて、往時、其の
鉱山隆盛なりし時、鉱山を沈殿せしめ淘汰に使用し而も水質最も美良なりし故を以って著名なりしという。
これによって以って村名とせるなりとの口碑あれど確ならず・・・・・」との記載がある。
「宇都宮の民話」では、「・・・・・・諸国行脚を続けた大師は、男体山に登り修行を重ねることを志し
この地を通りかかったところ、旅の疲れから大変のどが渇きなんとも我慢することができなかった。
しかし、なかなかのどを潤す水は見つからなかった。そこで、大師は篠の生い茂っている場所に分け
入って、とある所に立ち止まった。その瞬間、大師の足もとからこんこんと水がわき出したという。
これが、後に池となり弁天池と呼ばれるようになり、弘法大師が篠の中に井戸を見つけた所から、
このあたりを篠井と呼ぶようになったという。」
「古老などの話し」から「・・・・・篠井地区と隣り合わせに猪倉という地名がある。猪倉の地名の由来は、
この地に相当の猪が生息していたことだという。猪の群れは、きれいで、うまい水を求めて現篠井方面に
現れたという。人々は猪が群がってこの地に現れることからこの地を「シシノイ」と呼ぶようになり、
さらには、「シノイ」と呼ばれるようになったという。
阿久津 義正著 「篠井の水」より |